
カフカの生涯を簡単に解説します。|自殺しなかった理由|恋愛、精神病、、
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カフカの人生観が描かれている本を古本屋で偶然手に取りました。
その悲観した考え方がすごく共感できて、カフカという作家をもっと知りたいと思いました。
ざっくりと紹介していきたいと思います。
①作品一覧
〈長編小説〉
- 『失踪者(アメリカ)』
- 『変身』
- 『審判(訴訟)』
- 『城』
他にもたくさんの〈短編小説〉を残しています。
- 『断食芸人』
- 『走りすぎていく者たち』
- 『腹をくくること』
『断食芸人』は読みましたが、独創的な世界でとても面白かったです。

②生涯年表
0歳 1883年7月3日 プラハ(現在のチェコの首都)で生まれる
17歳 親友・オスカー・ポラックから大きな影響を受ける
19歳 親友・ブロートと出会う
23歳 ドタキャンや遅刻ばかりする
24歳 働くも嫌気がさす
27歳 「言語隠蔽」を感じる
29歳 1912年8月13日 初の本の原稿完成、フェリーツェとの出会い
29歳 1912年11月17日 『変身』をベッドの上で思いつく、フィリーツェの誕生日
40歳 1924年6月3日 結核で死亡
※フィリーツェはのちに婚約をする人物
- 外見の逞しさ
- 当時としては珍しいキャリアウーマン
- 有能で健康的
- カフカの弱さとは対照的
③性格の特徴
悲観的
自信がない
気力がない
考えすぎ
気持ちが沈みがち
完璧主義
ネガティブ
心が弱い
そんな印象を受けました。
④なぜカフカは自殺しなかったのか?
カフカは自分なりに「死」についての考え方があったのではないかと思います。
「死ぬ」というのは本当に辛い決断ですが、死のうとしている人は多くの時間を「死にたいけど、死にたくない」と考える時間に使います。その上で「死ぬ」という大きな決断を下します。
カフカは一生「死にたいけど、死にたくない」と考え続けました。
死にたい、死にたいと強く願っているけど死ねない。それが人間だと言っているようでした。
確かに、死ぬという決断は本当に難しいです。
誰かに迷惑をかけるのではないかとか、これからいいことがあるかもしれないという微かな希望にすがってしまいます。
今すぐに楽になれるのに、ずっと苦しむ方を取るのは、やはり人間がそういうものなのかもしれないと感じました。

④現代人と似ている所
カフカは働くのも嫌で、自分に自信のない人間です。
どこか私たちに似ている気がしませんか?
私を含め、多くの若者は将来に希望をあまり抱いていません。期待されることに疲れ、完成されつつある世界で生きていくのは大きなプレッシャーがかかっています。
働くのが嫌という声もよく聞きます。
また自分に自信のない人も多いのではないでしょうか?
自己肯定感の低さは環境によるものかもしれませんが、容姿・学歴・学力・財力・・・自分で満足できないことが自信のなさにつながっていると思います。
カフカも自身の環境を否定的に捉えているために、ネガティブで自信がないのだと感じました。
⑤最後に
私は、カフカの作品は『変身』『断食芸人』のみ読みました。
やはり難しい言葉遣いなところもあり、読むのに労力はかかりましたが、内容が少しファンタジーなところがあったりと読んでいて面白い作品でした。
カフカの生涯を知ってから読むと、この部分はカフカの気持ちを言って要るのかなぁとか、このネガティブさはカフカっぽいってことかなぁと、より深く読むことができました。
カフカ自身に惹かれてから、小説を読んだので、そういった読み方も新発見できました。
時間をかけて他の作品も読んで見たいと思います!
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