
映画『ニューシネマパラダイス』考察|教育とは何か|大人は子供に何ができるのか?
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先日、アマゾンプライムで見た『ニューシネマパラダイス』を考察したいと思います。
私が見終わった後に、率直に思ったのは、「子供時代は最高だったんだな」ということです。
子供の頃に出会ったおじさんと友情のような家族のような愛情を育むのですが、離れ離れになってから顔を合わせることもなく亡くなってしまいます。
★★★
このストーリーを私は、「教育」の観点から観れると思いました。
彼らは本当の親子ではないけれど、理想の形をしていました。
子供の無邪気さに呆れて、映写を教える、高校生になると恋愛話を聞いて、大人になるために送り出す。
特に、送り出す行為は非常に印象的でした。
「2度と帰ってくるな」という言葉は、「安心した土地にいては成長しない。だから辛いことがあっても頼って帰ってきてはいけない。」
主人公の父親は戦争に行き、母親と弟?がいるのですが、この母親は自分の寂しさや貧しい生活で子供に厳しく当たります。これは仕方のないことで、自分に余裕がないときはたとえ子供であっても、優しくできないんです。
私は母親に対して、すごく共感したし、同情しました。

一方で、少年とおじさんの関係に憧れを抱きました。
特に子供時代は「特別」です。子供はいたずらをするのが好き、楽しいことが好きなんです。善悪もよくわからないから、思うままに行動します。それが少年にとって、映画でした。
映画は人々の娯楽です。特に昔は希少価値が高いから、より特別だったと思います。
人にはそれぞれ興味を惹くものがあって、少年にとって「映画」を見つけたのはすごく良かったと思います。私たちは高校生になっても、大学生になっても、なりたいものややりたいことが明確にならないことが多い。
好きなことさえもわからなくなっている人も多いと思います、(私も含めて)
だから、このシーンを見た時、羨ましくなりました。
この子にとって、特別で大好きなものを見つけられたことが、羨ましかった。
子供時代に好きなことを見つけたことも1つ重要な点です。
そしてそれを支える親、もしくは友人でもいいと思います。誰かがそばにいて、支えてくれる感覚は安心感を与えてくれます。何かあった時の支えは、本当に重要で大切な存在です。
その関係が徐々に作られていくのも、見所だと思います。
一見厳しいことを言って、送り出しますが、これも彼のためには必要だったと言えるはずです。

守られているところは、安全だけれど決して成長はしない。安定は崩れることもある、だから1歩踏み出すことが大切だと、おじさんは思っていました。彼の人生の何がその考えを生んだかはわかりません。でも私はおじさんに後悔があったと思います。おじさんはずっと一人孤独に映写師として働いてきました。
それはひどく辛かったと言ったいます。その人生があるから、外に出て、いろいろなものを経験してほしいと願っていたのだと思います。その思いを託す相手が少年だったことも、彼らの間に愛情が作られていたことがわかります。
★★★
「大人は子供に対して何ができるか」
これは親子の関係でなくても言えることです。興味をなるべく否定しないこと、何かあった時は自分がいると安心感を与えること、挑戦させる環境を与えること。これがニューシネマ・パラダイスにおける「教育」であり「関係性」であると思いました。
古い映画は、画質の荒さが味を出していて面白いですよね。
もっと映画館でやってほしい!前まで、キャンペーンでやっていたのになくなってしまったんです。
映画から読み取れるものはたくさんあると思いますが、たくさんみることでより深く映画を見れるようになりたいなぁと改めて思いました。また様々な映画を考察してみたいと思います!
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