
映画『プライドと偏見』のあらすじと解釈|相関図|恋愛事情・階級格差・服装
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映画『プライドと偏見』
「18世紀のイギリスでの恋愛を知り、人間の恋愛のあり方を見直す」作品
作者:ジェーン・オースティン
監督:ジョー・ライト
主演:キーラ・ナイトウェイ
人物関係がこんがらがってしまったりしましたが、当時の恋愛事情とイギリスの田舎風景が美しく面白かったです。高慢さが恋を邪魔し、偏見が自分と相手を傷つける。今の時代の恋愛にも通ずるものを感じました。

①相関図をまとめてみた

書いて見ましたが、参考になれば嬉しいです、、
②簡単なあらすじ紹介
- 出会い
ある日、ビングリー、妹のキャロライン、ダーシーが引っ越してきます。
パーティーが開かれるときき、ベネット家の娘たちが玉の輿を狙って参加します。長女のジェーンはビングリーといい雰囲気になるものの、次女のエリザベスはダーシーの気難しそうな雰囲気を好みませんでした。
- すれ違い
ある日、エリザベスは将校であるウィッカムと軍のパレードで出会い。ダーシーとウィッカムが知りあいであることを知ります。ウィッカムは、ダーシーの父親に気に入られたために土地を譲り受ける約束をしたが、嫉妬したダーシーが認めず、嫌な思いをしたことを話します。エリザベスはよりダーシーを嫌いになるのでした。
友人シャーロットの家に招待されて向かうと、そこにダーシーも来ていました。教会でエリザベスは隣に座った男性に、ジェーンとビングリーの仲を引き裂いたのがダーシーであることを聞き、ますます嫌いになるのでした。
- 誤解が解ける
その後、エリザベスがシェーロットの家で手紙を書いていると、ダーシーがいきなりプロポーズをしてきました。エリザベスは、姉のジェーンとビングリーのこと・ウィッカムのことがあると拒否します。ダーシーは、手紙を渡し、その誤解を解きました。
夕食時に、ジェーンから手紙が届きました。その内容は、妹のリディアがウィッカムと駆け落ちしたという内容でした。当時駆け落ちは正式な結婚ではないため、よくない行いとされていました。
そんなとき、叔父から手紙が届き、二人が帰ってくるという内容が書かれていました。帰ってきたリディアによると、ダーシーがお金を払ったというのです。さらに、ビングリーとダーシーがベネット家に訪れ、ビングリーがジェーンにプロポーズをしました。
③歴史的背景を考察します
⑴恋愛・結婚事情
男性は子孫を残すため、女性は生きていく家・お金のために結婚します。
今とは違って、男性からの求婚が当たり前。よいこととはされていませんが、駆け落ちもあったみたいですね。
⑵階級の格差
牧師、海軍など様々な職業が出てきました。
登場人物はほぼ「ジェントリ階級」出身で、貴族の次に位置します。ジェントリ階級とは、土地収入で暮らす人のことを言います。裕福な印象を受けますが、やはり階級には厳しい社会だったんですね、、
⑶服装
ふんわりとしたワンピースが印象的で、想像よりもシンプルな印象を受けました。
18世紀の後半から、ギリシャ・ローマ時代を理想とする新古典主義の流れが来たことで、より自然な服装になっていきます。コルセットを付けなくなったのは、腰の締め付けがなくなりかなりラクそうですね。
④個人的お気に入りシーン
- ピアノを弾くシーン
あるお屋敷で、エリザベスはピアノが弾くのがあまり得意でないと伝えるのですが、身分が上の奥様の命令には逆らえず、ピアノを演奏します。
- ダンスを踊るシーン
舞踏会の雰囲気が現代にない文化のためが、すごく素敵に見えました。
主人公の二人がお互いを探る感じ、会話を交わしながらというのも新鮮でした。
⑤まとめ
私は、小説(上下)を読んでから映画を見ました。小説も人物が交差しすぎて理解できず、映画を見てやっと理解できました。
ダーシーがプライドのためにエリザベスに本心を伝えられないこと、それゆえにエリザベスが周囲の噂を鵜呑みにし偏見を抱くことは現代においても共感できるストーリーでした。エリザベスが恋愛結婚を貫き通した意志の強い性格であることや、シャーロットとコリンズ夫婦が意外にもうまくいっているようだったのが面白かったです。
高慢と偏見は名前こそ有名ですが、改めて内容を知ることができて、当時のイギリス社会を学ぶいい機会になりました。映画も小説も飽きないストーリーなので、ぜひ読んでみてください☺️
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